【薬】妊娠中や母乳を与えている女性が薬を使うときの注意
妊娠中は、体調も気分も不安定になりやすいもの。だからといって薬を使うと、おなかの赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。
| こども家庭庁マタニティマーク公式サイトより |
おなかの赤ちゃんは、お母さんの胎盤から栄養分を受け取っていますが、赤ちゃんとお母さんの血液が混ざらない仕組み、「血液ー胎盤関門」があります。ですから、「お母さんが飲んだ薬の成分が、血液に乗って、そのまま赤ちゃんに移行する」というわけではありません。血液ー胎盤関門については、まだよくわかっていないため、薬の安全性を評価するのが難しいのです。
それとは別に、以下の薬についてはリスクがわかっています。
〇ビタミンA含有製剤 妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、赤ちゃんに先天異常を起こす危険性が高まる
〇便秘薬 配合成分や使う量によっては、流産や早産を誘発する
私が過去に耳にしたのは、薬ではありませんが、アロエのリスク。食べることで便通がよくなるといわれていますが、大昔は堕胎するために使われていたとのこと。「下(くだ)す」「下(お)ろす」という作用があるわけですね。
妊娠中は便秘しやすいものですが、薬については情報を集め、十分に注意して使いましょう。
そして授乳中も、薬には気をつける必要があります。
母乳は白い色をしていますが、お母さんの血液から作られています。お母さんの血液の成分が、母乳には含まれているということ。
お母さんが飲んだ薬の成分は血液に乗って全身に運ばれるため、母乳にも移行することがあります。乳児には悪影響を与える薬を使う場合には、授乳中は使用を避けると、使用中は授乳を避けるか、どちらかを選んだほうがよさそうです。
詳しくは、国立成育医療研究センターのサイトを参照してください。
■参考資料
試験問題作成に関する手引き(令和4年3月作成、令和7年4月一部改訂)
https://www.mhlw.go.jp/content/001478035.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/001478035.pdf

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